鎌倉　産女霊神

由緒

　　　　　　長慶山 正覺院 大巧寺

　　　　往古ハ鎌倉十二所梶原屋敷内ニ在リ長慶山正覚院大行寺ト称シ真言宗ナリ、
　　　嘗テ源頼朝当寺ニ於テ、軍ノ評定セシニ、其ノ合戦勝利ヲ得タレハ大巧寺ト改メタリ
　　　其ノ後元應二年二月現地ニ移転　住僧某日蓮ニ帰依改宗シ妙本寺ノ院家ニ属ス
　　　天文元年四月当町大倉ノ住人秋山勘解由ノ室難産ニ死シ獄苦ニ沈メルヲ当寺日棟
　　　教化得脱セシメ産女ノ塔（うぶめの塔）ヲ建テ安産守護ノ霊神トシテ祠ル、
　　　開山ヲ日澄（中老）トシ天正十九年十一月徳川家ヨリ御朱印地七貫二百文ヲ賜フ

　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　

沿革

　　　　　天保九年　当寺四十世能持院日義本堂改築
　　　　　慶應二年十月十五日　本堂庫裡焼失
　　　　　明治三年五月　本堂庫裡再築（日信代）
　　　　　明治十二年九月　木造門再建（日信代）
　　　　　大正八年七月　石門建立（日静代）
　　　　　大正十二年九月　大震災ニ依リ本堂倒壊
　　　　　昭和六年十月　本堂再建（玄貞代）
　　　　　昭和七年十一月　庫裡再建（玄孝代）
　　　　　昭和十年十月　参道敷石八十五間完成（玄準代）
　　　　　昭和二十六年二月十六日　所属宗派日蓮宗ヲ離脱独立シ単立寺院トナル
　　　　　昭和五十七年　山門再建（薬医門型式）、参道敷石完成

　　　　　　

境内墓石

　　　　　　一、産女霊神
　　　　　　　 福子霊神

　　　　　 一、浜名豊後守時成一族墓
　　　　　　　 （小田原北条氏政の家臣）

寺宝　曼荼羅二幅

　　　　　　本山妙本寺（鎌倉市大町）の霊宝殿に、二幅とも預けてある。
　　　　　うち一幅［注１］は、日蓮聖人による御真筆とされる。

　　　　　　[注１]　日蓮聖人曼荼羅本尊　弘安二年　　相州鎌倉 大巧寺霊宝
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（49.1×31.3）

寺宝　水晶五輪塔

　　　　　　産女霊神神骨を収めたといわれる水晶の五輪塔（高さ：約30�p）

　　　　　曼荼羅二幅と共に 本山妙本寺に預けてあったものを、2011年6月に返却、
　　　　　以後、当寺にて格護。


　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　※ 2012年現在　非公開 ※

縁起

　　　　　　産女霊神縁起（pdfファイル）

---